私たちの願いは…
子どもたちの笑顔は 安心・安定から…
子どもたちは自然の草木が伸びるように、日々お日様の温かい光、心地よい風、時には冷たい風や雨雪を受けながらも周りの環境の変化にいち早く気づき、驚き、喜び、楽しさを見出していく力を持っています。その力が存分に発揮されるためには…
大人からの温かい眼差しと愛情という栄養が子どもの心に届くような関係、身近な存在である大人との自然な関係性(アタッチメント)の中で育つことが大切になります。
アタッチメントとは、恐れ、不安、欲求不満、寂しさを経験した時に、特定の誰かのそばにいたいという気持ち、何かあったとき、あの人に頼れば大丈夫という確かな見通しを子どもがもち、その気持ちを大人がしっかり汲みとり、寄り添ってあげる関係性のことです。
子どもたちの安心、安定は能動的に動く力となって周囲の環境にかかわり、様々な遊びを見出していきます。それが主体的な遊びであり、自らの思い、考えで行動できる基盤になっていきます。
遊びが子どもたちの学びにつながるためには…
学校教育の始まりの幼稚園教育は…
幼児期の教育は、自発的な活動としての遊びが、心身の調和のとれた発達の基礎を培う重要な学習であると教育要領で示されています。
遊びが子どもたちの学びにつながるためには…
子どもは安心できる場であることを感じると、自ら興味のあるものに近づいていき、遊び始めます。身近な環境にかかわる中で、「これは何?」「おもしろそう。やってみたい。」「どうしてそうなるの?」と好奇心や探究心が生まれ、いろいろな方法でかかわって試したり、繰り返し挑戦することで、身の回りの世界への理解を深めていきます。
幼稚園生活の中で、人・モノ・ こととかかわり、考える力、人とかかわる力、根気よく取り組む力、表現力、友だちと遊びを協同する力など学びに向かう力がはぐくまれていきます。
3歳児の育ちの特徴は…
初めての集団生活で様々な環境との出会いから、自分のやりたいことを見つけて一人で、また友だちと遊べるようになっていく時期です。
子どもたちは、教師との安定した関係から安心して、身近な環境に心が動き、自分の体を通して感覚的に触れる、動かす、試すことなど自分のやりたいようにできるうれしさ、喜びを感じながら自分を発揮して遊べるようになってきます。
子どもにとって安心感がすべての活動の基盤になることを考え、どんな時も支え、見守り、寄り添う姿勢と、自分が受け入れられているということが感じられるようなかかわりを大切にしながら保育をしています。
4歳児の育ちの特徴は…
教師や友だちを拠り所にして遊んでいた姿から、様々なモノやことと向き合う中で、自分のこうしたいという思いを実現するための技術が伴わなかったりすることや、友だちと思いの違いからぶつかっても言葉で自分の思いを上手く伝えられず、もやもやと心の葛藤をしつつも、友だちと一緒にいたい、一緒に遊びたいという気持ちが高い時期です。自分の思いと相手の思いのずれを調整していく力が育つように教師は状況を見守りつつ、言葉を添えてあげることで、互いの気持ちに気づいていくことが人とのかかわりの育ちにつながっていきます。葛藤から相手の理解、協調、共有する心が芽生えることを願って保育をしています。
5歳児の育ちの特徴は…
友だちと積極的にかかわって遊ぶことで互いに主張しあう場面も多くなりますが、そこでは相手の気持ちを察したり、考えを聞いたり歩み寄りもみられるようになり、自分の気持ちに折り合いをつけ、気持ちの調整をしながら人との関係を深めていくようになります。年長の後半になると今まで経験した遊びにより難しいことを取り入れて新たな試み、チャレンジする姿が見られるようになります。友だちが刺激となって経験が広がっていく仲間集団での育ちあい、学びあいが活発になってきます。まさに学びに向かう力(心情・意欲・態度)が育つ中で、人としてより良い生活を構築していけるようにと願いながら保育をしています。